50代からお金の勉強を始めた私が、脱サラ後に見直した5つのこと

50歳になる少し前まで、私はお金についてほとんど勉強していませんでした。

毎月、会社から給料が振り込まれる。

住宅ローンや生活費を支払う。

余ったお金は銀行口座に置いておく。

税金や社会保険料は、給料から自動的に引かれます。

保険も、周囲の人が加入しているから自分も入っておいた方がよいのだろうと思っていました。

投資については、20代から30代にかけて信用取引やFXへ手を出し、200万円以上を失っています。

お金を増やしたい気持ちは強かったのに、お金の仕組みをきちんと学ぼうとはしていませんでした。

そんな私が本気でお金の勉強を始めたのは、会社を辞めた後です。

アフィリエイト収入は月に数千円ほど。

1万円に届かない月が続き、売上がゼロの月もありました。

一方で、住民税、国民年金、住宅ローン、保険料、通信費などの支払いは続きます。

貯金が減っていく中で、ようやく気づきました。

稼ぐ方法ばかり探していたけれど、私は自分のお金がどこへ出ていき、どのような制度に守られているのかを何も知らない。

そこから私は、YouTubeや書籍などを使って、税金、社会保険、保険、投資、固定費について学び始めました。

その結果、医療保険やがん保険を解約し、スマートフォン料金を見直し、NISAでオルカンを積み立てるようになりました。

一方で、パソコン、クラウドストレージ、1Passwordなど、必要だと判断した仕事道具にはお金を使うようになりました。

この記事では、50代からお金の勉強を始めた私が、脱サラ後に何を学び、何を見直したのかを紹介します。

※この記事は、私個人のお金の失敗と見直しの体験を紹介するものです。投資商品や保険の加入・解約を勧めるものではありません。税金、社会保険、保険、投資の判断は、それぞれの家計や状況に合わせ、最新の公式情報もご確認ください。

目次

50代になるまでお金をほとんど勉強してこなかった

私は会社員として長く働いていました。

仕事では責任を持って働き、役職も中間管理職になりました。

部下や後輩のことを考え、仕事に必要な知識は自分なりに学んできたつもりです。

しかし、自分や家族の生活に直結するお金については、ほとんど勉強していませんでした。

給料が毎月入ることで安心していた

会社員時代は、毎月決まった日に給料が振り込まれます。

大きな買い物をしなければ、翌月にはまた給料が入ります。

その安心感に頼っていたのだと思います。

給与明細には、

  • 基本給
  • 各種手当
  • 所得税
  • 住民税
  • 健康保険料
  • 厚生年金保険料

などが書かれていました。

それでも私が見ていたのは、主に最終的な手取り額です。

それぞれの金額が、なぜ引かれているのか。

退職したらどうなるのか。

年間ではいくら支払っているのか。

そこまで深く考えたことはありませんでした。

保険は入っていれば安心だと思っていた

医療保険やがん保険にも加入していました。

しかし、保障内容を詳しく理解して選んだというより、

病気になったら大変だから、保険には入っておいた方がよいだろう

という感覚でした。

周囲の同僚も保険に入っていました。

自分だけ何も入っていないのは、社会人として備えが足りないようにも感じていました。

民間保険へ加入していれば安心。

それ以上は、あまり考えていませんでした。

投資は短期間でお金を増やすものだと思っていた

20代で株式投資を始めたときも、目的は資産形成というより、お金を早く増やすことでした。

通常の株式投資で大きく儲からないと感じると、信用取引へ進みました。

さらに、損失を取り戻そうとしてFXにも手を出しました。

信用取引やFXでは、少ない資金で大きな金額を動かせます。

私は、その仕組みを資産形成ではなく、一気にお金を増やす方法として使ってしまいました。

結果として、株とFXを合わせて200万円以上、おそらく300万円未満の損失を出しました。

それでも当時は、

「投資について勉強しよう」

とは考えませんでした。

自分には投資の才能がない。

株やFXはギャンブルのようなものだ。

そう考え、投資口座を見ることさえ避けるようになりました。

お金の勉強を始めたきっかけは脱サラ後の収入減少

私がお金について真剣に考えるようになったのは、会社員時代ではありません。

50歳手前で会社を辞め、収入が大幅に減ってからです。

退職前の私は、

会社を辞めればブログへ使える時間が増え、記事やサイトを増やせば収入も増える

と考えていました。

しかし、実際には思うように稼げませんでした。

月のアフィリエイト収入は数千円ほど。

売上がない月もあります。

会社員時代のように、働いた時間に応じて給料が支払われるわけではありません。

収入が減っても支払いはすぐに減らなかった

収入は大幅に減りました。

ところが、退職後の支払いがすべて現在の収入に合わせて小さくなるわけではありません。

特に驚いたのが、会社員時代の所得をもとに計算された住民税です。

国民年金保険料も自分で支払うことになりました。

住宅ローンも残っています。

それまで毎月支払っていた保険料や通信費も、そのまま口座から引き落とされます。

会社員時代には気にならなかった数千円が、収入の少ない状態では非常に重く感じました。

退職後の住民税や国民年金で驚いた経験については、次の記事で詳しく紹介しています。

貯金が減って初めて危機感を持った

私は、退職後のために生活費を計算し、計画的に資金を用意していたわけではありません。

会社員時代の貯金が、たまたまある程度残っていただけです。

その貯金から、生活費、住宅ローン、税金などを支払いました。

毎月の収入より支出の方が多いため、銀行口座の残高は減っていきます。

収入をすぐに増やせない。

それなら、まず支出を把握しなければならない。

私はそこで初めて、家計や税金について勉強し始めました。

50代からのお金の勉強で最初に見直した5つのこと

私が最初にしたのは、難しい投資理論を学ぶことではありませんでした。

自分の生活から毎月いくら出ていくのかを確認し、分からない制度を一つずつ調べることでした。

見直したのは、主に次の5つです。

  1. 毎月の支出と固定費
  2. 税金と社会保険
  3. 民間保険
  4. 投資と資産形成
  5. お金を使う基準

順番に紹介します。

1.毎月の支出と固定費を見直した

最初に必要だったのは、投資でお金を増やすことではなく、家計から出ていくお金を減らすことでした。

収入が月に数千円しかない状態で、投資の利益だけを期待しても生活は安定しません。

まず、毎月何にいくら支払っているかを確認しました。

自動で引き落とされる支出ほど見落としやすかった

食料品や日用品は、購入するたびに金額を確認します。

一方で、毎月自動的に引き落とされるものは、契約していることが当たり前になっています。

例えば、

  • スマートフォン料金
  • 民間保険
  • 動画や音楽などのサブスクリプション
  • クラウドサービス
  • サーバー代
  • ドメイン代

などです。

毎月の金額が小さくても、年間では大きくなります。

月5,000円なら、年間6万円です。

一度の支払いではなく、契約を続ける限り毎年必要になります。

スマートフォン料金を月7,000円台から見直した

以前、私は大手携帯電話会社を利用し、スマートフォン料金として月に7,000円ほど支払っていました。

その後、通信料金を見直し、現在は楽天モバイルを利用しています。

私の利用状況では、月額料金が1,000円台に収まる月もあります。

もちろん、通信エリア、通話時間、データ使用量などによって、合う通信会社は異なります。

私の場合は、通信会社を変えたことで、毎月の固定費を大きく減らせました。

毎日の食費を細かく削り続けるより、一度契約を見直すだけで毎月支出が減る固定費の方が、私には効果を感じやすい方法でした。

使っていない契約ではなく、価値の低い契約を減らした

私は、すべてのサブスクリプションを解約したわけではありません。

実際には、YouTube Premium、クラウドストレージ、1Passwordなどへお金を支払っています。

重要なのは、有料か無料かではありません。

支払っている金額以上の価値を、自分が得ているか

です。

使っていない契約は解約する。

使っていても、得られる価値が支払額に合わなければ見直す。

反対に、時間を増やし、データやアカウントを守り、仕事の効率を高められるものにはお金を使う。

現在は、そのように考えています。

2.税金と社会保険を学び直した

会社員時代は、税金や社会保険料の多くが給料から差し引かれていました。

年末調整なども会社が対応してくれます。

その環境に慣れていたため、会社を辞めた後に何を自分でしなければならないのか、十分に理解していませんでした。

住民税は退職後の収入だけで決まると思っていた

私は、収入が減れば税金もすぐに少なくなるような感覚を持っていました。

しかし、住民税は原則として前年の所得をもとに計算されます。

そのため、退職後の収入がほとんどなくても、会社員時代の所得をもとにした住民税が後から必要になります。

この仕組みを知らず、実際の金額も試算していなかったため、通知書を見て驚きました。

年金や健康保険も自分で確認する必要があった

会社員を辞め、すぐに別の会社へ就職しなければ、年金や健康保険の切り替えが必要になります。

私は退職後、国民年金保険料を自分で支払うことになりました。

会社員時代は、給与明細に書かれた金額を見るだけでした。

退職後は、加入手続きや支払いを自分で管理します。

日本年金機構も、退職後に厚生年金へ加入しなくなった20歳以上60歳未満の人は、原則として国民年金の第1号被保険者への加入手続きが必要だと案内しています。

確定申告も自分の仕事になった

会社員時代は、会社による年末調整がありました。

個人で収入を得るようになると、売上や経費を記録し、必要に応じて自分で確定申告を行います。

私は、ブログ記事を書くことだけが個人事業ではないと知りました。

  • 売上を記録する
  • 必要経費を整理する
  • 領収書や利用明細を保管する
  • 税金の期限を確認する
  • 確定申告を行う

ことも仕事の一部です。

国税庁の「確定申告書等作成コーナー」では、画面の案内に沿って所得税の申告書や青色申告決算書などを作成し、e-Taxで提出できます。

会社に任せていた手続きを自分で行うようになり、ようやく税金を身近なものとして考えるようになりました。

3.医療保険とがん保険を見直した

固定費を確認する中で、加入していた医療保険とがん保険も見直しました。

それまでの私は、

病気になったら不安だから、民間保険へ入っておけば安心

と考えていました。

しかし、お金の勉強をする中で、公的医療保険にも医療費の負担を軽減する仕組みがあると知りました。

そこで、

  • 公的保障でどこまで対応できるか
  • 現在の貯蓄でどこまで負担できるか
  • 民間保険からどのような給付を受けられるか
  • 今後も保険料を支払い続ける必要があるか
  • 保険料を手元に残す方法はどうか

を考えました。

その結果、私の場合は毎月保険料を支払い続けるよりも、そのお金を家計へ残す方が合っていると判断し、医療保険とがん保険を解約しました。

ただし、民間保険がすべて不要だとは考えていません。

貯蓄、家族構成、健康状態、働き方によって、必要な保障は異なります。

私が学んだのは、

周囲が入っているから加入するのではなく、自分が何に備えるための保険なのかを理解する

ということです。

医療保険とがん保険を解約した理由については、次の記事で詳しく紹介しています。

4.投機と長期的な資産形成の違いを学んだ

私は20代から30代にかけて、信用取引やFXで大きな損失を出しました。

株価や為替の値動きが気になり、損切りできず、追証や強制決済も経験しました。

その後は、投資そのものから長い間離れていました。

投資はすべて危険だと思うようになっていた

大きな損失を出した後、私は株やFXをギャンブルのようなものだと考えるようになりました。

再び損をするのが怖く、証券口座を開くことも避けていました。

しかし、お金の勉強をする中で、私が過去にしていた短期的な取引と、長期間にわたって資産を積み立てる方法は、同じではないと知りました。

過去の私は、

  • 短期間で大きく儲けたい
  • 借りた資金を使って利益を増やしたい
  • 損失を取り戻したい
  • 値動きを予想して売買したい

と考えていました。

現在は、

  • 生活費とは別のお金を使う
  • 借金やレバレッジを使わない
  • 長期間積み立てる
  • 複数の国や企業へ分散する
  • 短期的な値動きで売買しない

ことを重視しています。

金融庁は、資産形成の基本として「家計管理とライフプランニング」「主な金融商品」「長期・積立・分散投資」を挙げる一方、株式や投資信託には元本割れの可能性があることも説明しています。

NISAでオルカンを積み立てるようになった

私は2021年7月から8月ごろに、旧つみたてNISAでeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の積み立てを始めました。

その後、旧つみたてNISAではオルカンを毎月約3万3,333円、特定口座ではS&P500へ約1万6,667円、合計約5万円を積み立てていました。

しかし、S&P500を保有していると、

「アメリカが今後うまくいかなくなったらどうしよう」

「オルカンとS&P500のどちらがよいのだろう」

と値動きや投資先が気になることがありました。

そこで新NISAが始まった後、特定口座のS&P500を売却し、売却代金を成長投資枠でオルカンへ投資し直しました。

現在は、毎月5万円分のオルカンを積み立てています。

オルカンの方が必ず儲かるという意味ではありません。

私が優先したのは、

最大の利益を狙うことより、投資先を何度も考えずに続けられる心の安定

でした。

信用取引とFXで損失を出した私がオルカンを選ぶまでの経緯は、次の記事で詳しく紹介しています。

5.お金を使わないことだけが節約ではないと知った

以前の私は、無料で利用できるものへお金を払うのは無駄だと思っていました。

自分で作業すれば無料で済む。

時間をかければできるのに、有料サービスを使うのは横着だ。

そのように考えていました。

古いパソコンを使い続けて時間を失っていた

以前使っていたパソコンは、起動や動作が遅くなっていました。

ブラウザを開く。

WordPressを操作する。

画像を編集して保存する。

更新処理を待つ。

一つひとつの作業に時間がかかります。

動作が止まったり、エラーが出たりすることもありました。

それでも、

「まだ動くのだから買い替えるのはもったいない」

と使い続けていました。

新しいパソコンへ変更すると、起動や作業が速くなり、待ち時間やストレスが大きく減りました。

そこで初めて、

安い道具を使い続けることで、時間を失う場合がある

と実感しました。

情報収集やデータ管理にもお金を使うようになった

現在は、YouTube Premiumを利用しています。

広告を待つ時間を減らし、家事や散歩中でもバックグラウンド再生で情報を聞けるからです。

クラウドストレージも利用しています。

以前はUSBメモリや外付けドライブへデータを保存していましたが、機器の移行や管理に時間がかかりました。

現在は、複数の端末からデータへアクセスしやすくなっています。

1Passwordも使っています。

多数のWordPress、SNS、ASPなどのアカウントを管理しているため、パスワード管理の安全性と利便性を重視しました。

私は、お金を使うことが悪いのではなく、

何にお金を使うかを考えないこと

が問題だったのだと思います。

仕事道具へお金をかけるようになった理由については、次の記事で詳しく紹介しています。

50代からのお金の勉強で変わった考え方

お金を学ぶ前と後では、考え方が大きく変わりました。

以前の考え方現在の考え方
給料が入れば何とかなる収入と支出の両方を確認する
保険に入っていれば安心公的保障と必要な保障を確認する
投資は短期間で儲けるもの余裕資金で長期・積立・分散を考える
貯金があれば脱サラできる生活費や税金を分けて試算する
お金を使わないことが節約価値の低い支出を減らす
無料の道具を使い続ける時間や安全性を得られるなら支払う
税金は会社が処理するもの自分で制度と期限を確認する
失敗したお金は無駄経験を今後の判断に生かす

私は、お金の勉強によって急に豊かになったわけではありません。

勉強すれば、すぐ収入が増えるわけでもありません。

それでも、

  • 何にいくら支払っているのか
  • どの支出を減らすべきか
  • どのような制度があるのか
  • どのリスクに自分で備えるのか
  • どこへお金を使うのか

を、自分で考えられるようになりました。

50代からお金を勉強するなら何から始めるか

50代からお金の勉強を始めようとすると、学ぶことの多さに戸惑います。

税金、保険、年金、投資、住宅ローン、相続、老後資金など、テーマは数多くあります。

私も、最初からすべて理解できたわけではありません。

現在の私なら、次の順番で始めます。

1.毎月の収入と支出を確認する

最初に確認するのは、投資商品ではありません。

毎月いくら入ってきて、いくら出ていくのかです。

家計簿を細かくつけなくても、

  • 毎月の手取り収入
  • 住宅ローンや家賃
  • 食費
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 保険料
  • 教育費
  • 車にかかる費用
  • サブスクリプション

など、大きな項目から確認します。

2.固定費を一つずつ確認する

契約しているサービスを一覧にし、

  • 現在も利用しているか
  • 代わりの方法はあるか
  • 料金に見合う価値があるか
  • 同じような契約が重複していないか

を確認します。

すべてを解約する必要はありません。

必要性を説明できない契約から見直します。

3.税金と社会保険を調べる

会社員であっても、給与明細や源泉徴収票を確認すると、自分が何を支払っているか分かります。

退職や独立を考えている場合は、

  • 退職後の住民税
  • 健康保険
  • 国民年金
  • 確定申告
  • 住宅ローン控除への影響

などを事前に確認します。

私はここを調べずに退職し、後から驚きました。

4.公的保障を知ってから民間保険を考える

医療、死亡、就業不能などの不安を、すべて民間保険だけで解決しようとしないことです。

まず公的制度を確認します。

そのうえで、自分の貯蓄や家族構成を考え、不足する部分を民間保険で補うか判断します。

5.余裕資金ができてから資産形成を考える

毎月の生活費や近い将来に必要なお金まで、投資へ回すべきではないと私は考えています。

投資商品には、価格が下がる可能性があります。

生活費と分けた余裕資金で、自分が理解できる方法を選ぶ必要があります。

J-FLECでは、大人向けに家計管理や資産運用などを学べる無料教材を公開しています。金融商品を売るためのページではなく、基礎から整理したいときの入口として利用できます。

YouTubeだけでなく公式情報も確認するようになった

私がお金を勉強する際、YouTubeは大きな助けになりました。

文章だけでは難しい制度も、動画なら理解しやすいことがあります。

ただし、動画やSNSの情報が、すべて正しいとは限りません。

同じ制度について、発信者によって説明が異なることもあります。

また、税金や社会保険の制度は変更されることがあります。

現在は、動画や書籍で概要を理解した後、

  • 国税庁
  • 金融庁
  • 厚生労働省
  • 日本年金機構
  • 自治体

などの公式ページも確認するようにしています。

発信者が自信を持って話していても、それだけで正しいとは限りません。

特にお金に関する判断では、

分かりやすさと正確さは別

だと考えるようになりました。

お金の勉強を始めても過去の損失は戻らない

私は、もっと早くお金を勉強していればよかったと思います。

信用取引やFXで失ったお金。

内容をよく理解せず支払い続けた保険料。

高い通信費。

準備不足で会社を辞めた後に感じた不安。

過去に戻ってやり直すことはできません。

お金を勉強しても、失った200万円以上が戻ってくるわけではありません。

それでも、過去の失敗が無意味だったとは思わなくなりました。

信用取引やFXの失敗があったから、レバレッジを使わず、値動きを何度も確認しない投資方法を選びました。

収入が減った経験があったから、固定費を確認するようになりました。

住民税に驚いたから、退職前に必要なお金を計算する大切さを知りました。

保険を見直したから、公的保障と自分で備える部分を考えるようになりました。

失敗によって失ったものはあります。

しかし、その失敗から何も学ばなければ、本当に失っただけで終わります。

50代からでもお金の考え方は変えられた

私は、50歳になる少し前まで、お金について十分に学んでいませんでした。

会社員として真面目に働いていれば、何とかなると思っていました。

しかし、会社を辞めて収入が減ると、それまで見えなかったものが一気に見えるようになりました。

  • 前年の所得をもとにした住民税
  • 自分で支払う国民年金
  • 収入が少ないと生かしきれない住宅ローン控除
  • 毎月引き落とされる保険料
  • 長期間では大きくなる通信費
  • 短期的に儲けようとして失敗した投資
  • 古い道具を使い続けて失っていた時間

お金の勉強を始めたことで、すべての問題が解決したわけではありません。

それでも、自分のお金を誰かに任せきりにせず、自分で考えられるようになりました。

昔の自分へ伝えるなら、こう言います。

一気にお金を増やす方法を探す前に、自分が何にいくら使っているかを知れ。
投資商品を選ぶ前に、税金、保険、生活費を学べ。
お金を使わないことだけでなく、何へ使うかも考えろ。

50代からお金の勉強を始めた私は、決して早くありませんでした。

むしろ、かなり遅かったと思います。

それでも、何も知らないまま60代を迎えるより、50代で気づけたことには意味があります。

昨日まで知らなかったことを、今日一つ調べる。

不要だと分かった契約を、一つ見直す。

将来のために、小さな金額から準備する。

その積み重ねによって、少なくとも私は、お金への漠然とした不安を少しずつ具体的な課題へ変えられるようになりました。

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